水素の摂取方法の手段は飲んだり、肌から吸収させるといった方法があります。その中でも「粘膜吸収」がもっとも吸収率が高いといわれています。それはなぜでしょうか?その理由について紹介していきたいと思います。
粘膜とは
まず粘膜吸収を知る前に粘膜とは何かを知らなければいけません。粘膜は人間の体のあらゆる場所に存在しており、唇・耳・生殖器・肛門・食道・鼻孔などに肌と繋がる場所にもあります。分泌と吸収に関わっており、口から出る唾や鼻水は粘膜から分泌された粘液といえます。しかし、すべての粘膜が粘液を出すというわけではなく、粘膜の表面が粘液のような分泌物で濡れている組織のことを「粘膜」と呼びます。
けい皮吸収と粘膜吸収
普段わたしたちの皮膚は角質層がいくつも重なっており、外から異物が入ってくるのをバリアする「皮膚バリア」というものがあります。けい皮吸収の場合はこの皮膚バリアを通過しないといけません。角質層が薄ければ薄いほど外部からの物質の吸収率が高くなり、また触れる分子が小さいことにも同じように吸収率は高くなります。
水素は原子の中でも最小の物質なので、けい皮吸収でも吸収しやすいといえますが、粘膜は角質を一切持たないので、皮膚からのけい皮吸収よりも高い吸収率が見込めます。水素のように最小の物質であればなおさら吸収率が上がります。粘膜吸収はおもに口腔粘膜からの吸収と鼻粘膜からの吸収がもちいられることが多いです。
鼻粘膜とは
鼻粘膜とは、鼻の内部(鼻孔)の中を覆っている粘膜液によって湿った膜のことをいいます。線毛と呼ばれる非常に細い毛が生えており、鼻腺からは常に粘液が分泌されています。空気を吸うと空気中に含まれた細菌や花粉などを取り除く機能をもっており、キレイな空気を呼吸器官に送り込む役割をしています。
しかし、普段生活していても、知らず知らずに排気ガスや大気汚染(PM2.5)による非常に小さな体積の化学物質を吸いこんでいる可能性もあります。長時間吸いこむことにより、体調不良になってしまったり、最悪の場合には病気にもかかってしまうリスクがあるのも事実です。鼻づまり、くしゃみが止まらないなどの症状が長期間続く場合は、鼻の粘膜が何らかの理由で弱っているということです。
鼻粘膜からの吸収がもっとも効果的
鼻粘膜からの吸収がもっとも効果的と言われる理由は、それは消化吸収やけい皮吸収よりもさらに効率的で効果的に水素を吸収させることができるからです。
鼻の内部には他の粘膜に比べても非常に細かい毛細血管が網上に張り巡らされており、その毛細血管に水素を送り込むことで、体内バリア(人間本来もっている外部からの物質を体外へ押し出そうとする力)の影響をうけにくく、血液の中に水素を直接取り込むことができるのです。それにより水素を血液が全身へ運び、体中で悪さをする活性酸素を除去してくれます。また、消化吸収やけい皮吸収と違い血管に直接水素を送り込むことで、飛躍的に水素の吸収率を上げることができるのです。